Q: ヨガでよく「執着しないこと」と言われますが、執着が努力の原動力になることもあるんじゃないでしょうか。
A: そうですよね。何か目的を決めて、それに向かって頑張る、諦めない姿勢、それは必要なことだと思います。それは「何かにこだわる」という意味では執着と似ているように感じるかもしれませんが、僕は違うと思っています。ヨガでいう執着は、自分の「我」が引き起こす、独りよがりの欲望であり、その終わりのない連鎖のことだと思っています。「何に対しても淡白に」というのが執着なしだと思ってしまうと、仕事になりませんよね。自分の心の中で執着か否かの整理ができるようになると執着に苦しめられることが減ってくると思っています。